読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デバッグのためのソナタ

f:id:hynm_kawada:20160424121612j:plain

2020年からプログラミング教育を全国の小中学校で必修化するという考えを、政府が成長戦略のひとつとして打ち出した。まずはその準備として有識者による会議が重ねられてゆく。プログラミングという新教科を設置するのではなく、どうやって算数や理科に位置付けしてゆくかを議論するらしい。プログラムをプログラムとして教えるよりは、はるかにいい出発点だと感じた。

冒頭にある譜面は、現行学習指導要領に定められている、小学校6年間で子供たちが覚えるべき音楽の記号を網羅したオリジナルの楽譜である。経験をカジュアルにダウンロードできる世界を夢想する僕は、小学校で扱うすべての譜面を最初から簡単に読めるようになればいいと考え、実装に移した。

この譜面はまだ、音楽記号を読む機能を確かめるための素材に過ぎず、音楽的な美しさを網羅していない。会議に参加される有識者のみなさま、算数や理科に限らず、音楽や美術の時間にもプログラミングを導入してはいかがでしょう。そうすれば、アノテーションがないと機能しない人工知能も必然的に拡張され、人間をより深く知るきっかけとなります。デバッグを繰り返すように、ソナタが楽章を重ねるように、工学と美学を同時に学べるようになります。文学も音楽も豊かになります。教育とは未来に希望を託すこと、どうかよろしく。